TSMCがGFに対して反撃を開始
今月1日、台湾TSMCは、米国のGlobalfoundries社(GF社)に対して2019年9月30日付で25件の特許権侵害を理由に米国・ドイツ・シンガポールにおいて、 複数の特許権侵害訴訟を提起したと発表しました。
TSMCによると25件の特許は、FinFET、STI、ダブルパターニング、シールリング、ゲート構造、コンタクトエッチストップに関連し、GFの40nm、28nm、22nm、14nmプロセスで侵害されており、 GFによる特許侵害製品の製造販売の差止、侵害製品の販売による損害賠償の請求を求めているとのこと。
またRPX Insightで確認したところ、米国デラウエア州地方裁判所では、Case 1:19-cv-01834、Case 1:19-cv-01835、Case 1:19-cv-01836、Case 1:19-cv-01837の4つの訴訟が提起されています。
また各訴訟で用いられている特許は以下の通り。
- Case 1:19-cv-01834
US6963114、US9634013、US7897514、US8138554
- Case 1:19-cv-01835
US7170118、US7105894、US9166053、US6720619
- Case 1:19-cv-01836
US7233032、US8187948、US7056821、US7235864
- Case 1:19-cv-01837
US8648446、US6417032、US7355235、US7501227
今回のTSCMのアクションは8月にGFがTSMCとその顧客等を特許権侵害で提訴したことに対する反撃であり、半導体製造専業最大手と二番手の間で大規模な訴訟合戦に突入したことになります。
今後の推移をウオッチしてきたいと思います。