GFがTSMC等を米独で提訴
今月26日、米国Globalfoundries社(以下GF)は、台湾TSMC社に対して米国国際貿易委員会(ITC:International Trade Commission)、デラウエア州及びテキサス州西部地区の米国連邦地方裁判所、並びにデュッセルドルフ及びマンハイムのドイツ地方裁判所に半導体製造技術に関する特許権侵害訴訟を提起した、と発表した。
今回の一連の訴訟でGFは、GFの特許技術を違法に使用してTSMCによって製造された半導体製品の米国とドイツへの輸入の差止めと、それら半導体製品によってGFが受けた損害の賠償請求を求めている。
また、被告にはTSMCの他にTSMCの顧客の半導体企業や、TSMC製のチップを組込んだ最終製品のメーカも含まれている模様。
GFはAMD(Advanced Micro Devices, Inc)の半導体製造部門を母体とし2009年に設立され、その後IBMの半導体事業などを買収し、現在ファウンドリ(半導体製造専業企業)としてはTSMC( Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd.)、Samsung電子に次いで世界第3位である。
しかしながら、GFは昨年2018年8月に7nm以降の先端微細プロセスの開発を凍結を発表しており、事業戦略の再構築が求められていたと考えられる。今回のアクションはその戦略転換の影響を受けている可能性もある。