特許活用サポートサービス
ライセンスアウトや特許売却など特許活用のサポートを行います。具体的には特許ポートフォリオ評価・強化や侵害証拠調査に基づくクレームチャート/EoU作成などを支援します。 企業知財部門において5年間でおよそ100件のクレームチャート/EoU作成の実績があります。
クレームチャート/EoUとは
特許請求の範囲に記載された請求項(クレーム)の文言を構成要素に分説し、構成要素毎に、第三者の製品や規格標準文書の該当箇所と一対一で対比をさせた資料をクレームチャートと呼びます。また特許発明が第三者によって使用されていることを示す証拠資料ということでEoU(Evidence of Use)と呼ばれる場合もあります。 以下はクレームチャートのイメージです。
なぜクレームチャート/EoUが必要なのか
クレームチャート/EoUは、第三者に対して自社特許権侵害を主張する場合はもちろん、特許ライセンスや特許譲渡による特許資産活用の場面で、自社特許の経済的価値の高さを示す場合などに用いられています。クレームチャート/EoUの質と量は特許ライセンス交渉の成否や特許売却での譲渡金額に大きく影響してきます。従って、自社の特許資産を最大限に有効に活用ためには、質の高いクレームチャート/EoUを準備することが必須になると考えています。
サービス内容詳細
特許ポートフォリオ評価
お客様の登録済みの特許ポートフォリオを一定の分類基準に従って評価・分類します。評価基準については、製品・技術の実施可能性、特許無効の蓋然性、特許満了までの存続期間、対象製品・技術の市場規模、侵害立証の容易性などの要素を考慮して、4段階以上のランクに分類します。
具体的には、まず基本ステップとして以下のように(1)侵害立証容易性(2)市場での実施の蓋然性の2つの観点で各特許をA,B,C,Dの4段階のランクに分類します。
また追加ステップとして、(1)特許無効の蓋然性、(2)市場規模、(3)特許存続期間の3つの観点を考慮してA及びBランクの特許を更にA++、A+、A、A-、 B++、B+、B、B- ランクに細分化を行うことも可能です。
これにより ライセンス交渉・訴訟などにおいて活用できる価値の高い特許の特定を支援します。 また放棄候補の特許を特定し特許ポートフォリオの質の向上とコスト削減、新たな権利取得に向けた資金確保に貢献します。
侵害証拠調査/クレームチャート・EoU作成
Web上の公開ドキュメント(製品データシート、規格書)など無償で入手可能な範囲での侵害証拠調査を行います。分解・加工・分析・シミュレーションなどが不要な範囲での調査を行い、リーズナブルはコストでのクレームチャート/EoU作成を目指します。
また3GPPが定めるモバイル通信規格などの標準規格を証拠資料としたクレームチャートも作成可能です。モバイル通信規格に関しては標準必須特許のクレームチャート作成に実績のある海外の専門コンサルタントと連携をしております。
製品解析支援
お客様が第三者のリバースエンジニアリング会社を活用して製品解析を実施する場合に解析プラン妥当性や解析結果のレビューなどの支援を行います。
クレームチャート・EoUレビュー
お客様が作成されたクレームチャートをレビューし、製品や規格書との対比の妥当性に加えて、クレーム文言や審査履歴上の問題点の有無の確認などを行います。
係属案件強化
特許庁に係属中の案件の評価と他社製品調査等を行い、より強い権利となるように補正クレームや分割クレームの提案を行います。
サービス料金
お客様の目的や戦略等にそって柔軟にサービスを提供させていただきたいと考えています。そのため個別にご相談・打合せを行った後に見積もりを提示いたします。